緑内障を併発しやすい病気

網膜色素変性症、黄斑変性症、糖尿病…など、聞き慣れない病名のものからお馴染みのものまであるでしょう。これらは緑内障を併発しやすい病気です。ここで紹介する病気はほとんど症状の最終段階で緑内障を併発します。病気ごとに、どんな症状が出るのか?どんな治療法があるのか?といったことを見ていきましょう。

網膜色素変性症

網膜色素変性症…このちょっと難しい名前の病気は、目の網膜に異常な色素沈着が起こる一連の病気を指します。網膜というのは眼球の内面を覆っている薄い透明な膜な膜のことをいいます。この網膜は、カメラのフィルムと同じような役割を果たします。網膜に外からの光が届いて、その光がやがて脳にまで到達します。このとき私たちは初めてモノを「見る」ことができます。最近の研究で、網膜神経細胞の一部の遺伝子に異常があり、そのせいで網膜色素変性症は起こることが明らかになりました。ですが、どうして異常が起きるのかは残念ながら、いまだ判明していません。

網膜色素変性症の症状としては、夜盲症が挙げられます。夜盲症とは読んで字のごとく、夜に目が見えにくくなる病気でこれが初期症状と言えるでしょう。それがしだいに視野欠損へと移行していくのです。そうして、やがては緑内障に…。今のところ、網膜色素変性症に対する根本的な治療はありません。ただ、サングラスの装着、ビタミン薬や循環改善薬の内服などで、症状の進行を遅らせるための治療が行われます。

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黄斑変性症

この黄斑変性症は、日本では白内障に次いで多い目の病気だといわれています。原因ははっきりしていませんが、50歳頃から出始めて60代、70代になるともっと増えます。多くは老化によって発症するため、加齢黄斑変性症とも呼ばれています。これは老化により、網膜の真ん中にある黄斑部の働きが弱まる病気です。症状としてはモノがゆがんだり、ぼやけて見えます。さらに視力低下、視野欠損などの症状もあらわれます。

また、黄斑変性症は大きく萎縮型と滲出(しんしゅつ)型に分けられます。萎縮型は軽い視力障害で、ゆっくりと進行します。一方、滲出型のほうは発症した人の9割が重い視力障害を起こします。一度発症すると、回復はむずかしいでしょう。有効な治療方法が確立されていませんが、早期の滲出型の場合はレーザー治療が効果的とされています。

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糖尿病

生活習慣病の一つに数えられる糖尿病。今では国民病とも言われています。みなさんは糖尿病が合併症の多い病気だということをご存じですか?網膜症は、糖尿病のやっかいな合併症の一つです。網膜症とは、眼底の毛細血管が詰まったり、やぶれたりすることで視力障害が起こります。網膜症が進行すると失明してしまう可能性もあります。

治療を受けている糖尿病患者の30〜50%が網膜症で、さらにその中の10%が失明のキケンにさらされている…厚生労働省は調査結果をこのように発表しています。糖尿病が進行し、網膜症も最後の段階まできてしまうと根本的な治療はできなくなります。こうなると、虹彩や毛様体にまで新生血管ができてしまい、緑内障を引き起こしてしまいます。

これは新生血管緑内障とよばれ、治療は困難をきわめます。こうならないためにも糖尿病の初期段階で受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。

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ぶどう膜炎

「ぶどう膜炎」は【緑内障の種類】のページでも紹介しましたが、初期段階では充血、かすみ目、光がまぶしいといった自覚症状があります。症状が進行すると視力低下、目が重い、飛蚊症などがあらわれます。また、「ぶどう膜炎」は関節痛、口内炎、皮膚炎、発熱、下痢など目とは関係ない部分に症状が見られることも…。

原因は風邪、打撲、内科系の病気、ベーチェット病、サルコイド−シス、原田氏病、リウマチなど様々なことが考えられるでしょう。治療には、ステロイド剤が多く使われます。「ぶどう膜炎」は再発しやすく、合併症も併発しやすい病気です。なかでも緑内障や白内障は頻発するケースが多いです。通院治療を続けることで、併発してしまった緑内障などを早期発見することができます。

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